今回は、今後高齢化に伴って需要がより大きくなる「介護福祉士」について詳しく紹介させてもらいます。
40代の私が漠然とした将来への不安を払拭するため、将来 50代以降のシニア世代の仕事に有益な資格を調べた内容です。現在 50代・60代・70代のシニア世代の方にも有益な資格情報になっています。
「介護福祉士」とは
「介護福祉士」は高齢化が進む日本で成長産業の中心となる資格です。体力的に厳しい面もありますが、老後になる前に「介護福祉士」の資格を鳥実務を5年以上経験すれば、その先のケアマネージャーへの道が開けます。ケアマネジャー試験に合格すれば、独立開業も可能となります。また、介護の知識を得ることで、ご自身や身近な方の介護の選択肢が増えるメリットもあります。
「介護福祉士」の資格を取るメリットは何?
「介護福祉士」の資格を取るメリットは下のものがあります。
- 就職・転職に有利
- 給与・待遇アップ
- キャリアアップ
- 社会貢献 人とのつながり
- 安定した仕事
- 国家資格 一生涯役立つ資格
就職・転職に有利
介護業界は人材不足が深刻化しており 多くの施設で人材確保に困っています
「介護福祉士」の資格を持っていると 就職や転職で有利になります
特に 介護職員としてキャリアアップを目指す場合は、必須の資格と言えます
給与・待遇アップ
「介護福祉士」の資格を持っていると
介護職員よりも給与・待遇がアップする可能性があります
これは 介護福祉士が専門的な知識と技術を持っていると評価されるためです
具体的な給与アップの額は 施設や勤務年数によって異なりますが
平均で1万円~2万円程度アップすると言われています
キャリアアップ
「介護福祉士」の資格を持っているとユニットリーダーや主任介護福祉士など
より責任のある役職に就ける可能性があります
介護施設だけでなく 訪問介護事業所や居宅介護支援事業所など
幅広い分野で活躍することができます
社会貢献 人とのつながり
高齢者や障がい者の方々の生活を支える重要な役割を担っています
介護の仕事を通して、社会貢献を実感できます
また
利用者の方やその家族や同僚など 多くの人と関わる機会があります
人とのつながりを大切にしたい方にとって介護の仕事は魅力的です
安定した仕事
介護業界は今後も人材不足が続くと予想されており
介護福祉士の資格を持っていると安定した仕事に就ける可能性が高いです
国家資格 一生涯役立つ資格
「介護福祉士」は厚生労働省が認定する国家資格です
自身のスキルを客観的に証明することができます
また高齢化社会が進む今後も需要が高まることが予想されますので
一度取得すれば一生涯役立つ資格と言えます
「介護福祉士」試験の受験資格
「介護福祉士」試験には受験資格が必要です。
受験資格を得るためのルートは下図の4つがあります。
上図は 公益財団法人社会福祉振興・試験センター
(https://www.sssc.or.jp/kaigo/shikaku/route.html)
に掲載されているものです。
上図の通り 受験資格を得るためのルートは4通りあり
- 養成施設ルート
- 実務経験ルート
- 福祉系高校ルート
- 経済連携協定(EPA)ルート
です。
養成施設ルート
指定の介護福祉士養成施設を卒業した方向けの受験資格ルートです
養成施設ルートでは以前なら卒業するだけで資格が手に入りましたが
介護現場ではより専門性の高い人材が求められるようになり
受験が必須化されているという流れになります
※養成施設ルートにおいて、実技試験は免除となります
実務経験ルート
介護職として働きながら介護福祉士の資格取得を目指すルートです
実務経験は介護の業務に就労した期間が
従業期間3年(1,095日)以上
従事日数540日以上
の日数の要件を満たす必要があります
(従業期間は在職期間 従事日数は実際に介護業務に従事した日数です)
この2つの要件を満たせば、実務経験はクリアできます
実務経験に加えて 実務者研修 または
介護職員基礎研修+喀痰吸引等研修を
修了する必要があります
福祉系高校ルート
平成21年度以降に福祉系高校に入学し
指定の単位を修めて卒業した方が
福祉系高校ルートの受験資格があります
経済連携協定(EPA)ルート
経済連携協定(EPA)に基づいて
一定の要件を満たして入国され
受け入れ施設において介護福祉士の資格を
目指して研修しながら就労している外国製の方を
EPA介護福祉士候補者と呼びます
EPA介護福祉士候補者が受験資格を得るのが
経済連携協定(EPA)ルートです
「介護福祉士」試験の試験説明
「介護福祉士」試験の試験には、筆記試験と実技試験にわかれています。ただ、多くの方は筆記試験のみでの受験になります。
実技試験が必要なのは
福祉系高校ルート
EPAルートで受験した
一部の方です。
他業界からの転職者の多くが選択する実務経験ルートでの受験では実技試験は免除されます。
「介護福祉士」試験の受験者数と合格率の推移
「介護福祉士」試験の受験者数と合格率の推移を下の表にまとめました。
合格率(%) | 合格者数(人) | 受験者数(人) | |
---|---|---|---|
令和4年度 (第35回) | 84.3 | 79,151 | 66,711 |
令和3年度 (第34回) | 72.3 | 60,099 | 83,082 |
令和2年度 (第33回) | 71.0 | 59,975 | 84,483 |
合格率は70%を超えており やさしい試験の部類に入ると思います。
「介護福祉士」試験の日程
「介護福祉士」試験の試験日程は
項目 | 日程 |
---|---|
受験申込み | 8月中旬〜9月中旬 |
筆記試験受験票の交付 | 12月上旬~12月中旬 |
筆記試験実施 | 1月下旬 |
筆記試験合格通知 | 2月中旬 |
実技試験実施 | 3月上旬 |
合格発表 | 3月末 |
原則 筆記試験に合格した人は
次に実技試験を受験することになりますが
「実務者研修」または
「介護技術講習+喀痰吸引等研修」を
修了した人は免除されます。
実技試験が免除される人は、2月中旬に通知は送られず合格発表時に通知が送られてきます。
「介護福祉士」筆記試験の内容
「介護福祉士」筆記試験の内容は以下の通りです。
出題形式は すべて五肢択一です。出題数は 4領域12科目と総合問題を合わせた13科目の範囲から全125問が出題されます。
筆記試験の時間は
午前(10:00~11:50)
「人間と社会」
「介護」
2領域7科目68問
午後(13:45~15:35)
「こころからだのしくみ」
「医療的ケア」
「総合問題」
2領域6科目57問
で実施されます。
1問1点の合計125点で合格基準は
総得点の60%程度に問題の難易度により
加減した得点が基準になります
ただし
試験科目の11科目群全てで得点しないと
不合格になるので注意が必要です
「介護福祉士」筆記試験の独学での合格は可能?
「介護福祉士」筆記試験の合格率は、70〜80%前後で合格率が高いので独学でも合格は狙えます。
ただ、
勉強時間の目安は約250時間、1~2時間/日に勉強するとして、3か月~半年間勉強することになります。資格勉強としては短い部類に入ると思いますが、実際に3か月以上を独学で計画的に勉強することは結構しんどいと思います。
そこでおすすめなのは、通信講座・オンライン講座を利用して効果的・安心して学習することです。
最近はスマホひとつでスキマ時間・ながら時間を活用して勉強することもできてしまいます。
下におススメの無料体験講座(1時間分)のリンクがありますので、ぜひ無料講座を体験してください。
独学の場合はわからないポイントなど引っかかるとなかなか進めない部分があり焦りはかどらないこともあります。このような場合には、通信講座・オンライン講座を利用して効果的・安心して学習することがおすすめです。
その他ススメ資格紹介
記事:50代・60代・70代のシニア世代の仕事に有益な資格を調べました
でシニア世代の仕事に有益な資格「中小企業診断士」「社会保険労務士」「行政書士」「宅地建物取引士」ほかを紹介させてもらっています。
【社会経験を活かせる】【独立して仕事ができる】資格ですので、将来的に独立してご自身で好きな時間をすごいたい方におススメです。