今回は、シニア世代の仕事で独立までは考えていないけれども、仕事をするのに有益な資格をと考えている方のために「登録販売者」について詳しく紹介させてもらいます。
40代の私が漠然とした将来への不安を払拭するため、将来 50代以降のシニア世代の仕事に有益な資格を調べた内容です。現在 50代・60代・70代のシニア世代の方にも有益な資格情報になっています。

「登録販売者」とは
「登録販売者」は2009年の薬事法改正により誕生した資格です。登録販売者の資格を持っている人は薬剤師でなくても第2種・第3種の一般医薬品を販売することができます。薬局やドラッグストアの求人では登録販売者の時給を一般より上げている場合があるので、同じ時間働くのであればより高い収入が得られます。
「登録販売者」の資格を取るメリットは何?
「登録販売者」の資格を取るメリットは下のものがあります。
- 収入アップが期待できる
- 働ける場所が多い
- 受験資格がないので、誰でも挑戦できる
- 合格率が比較的高い
- 自分や周りの人の健康に役立つ

収入アップが期待できる
資格を取得することで、一般用医薬品の販売やアドバイスを行えるようになりますので、担当できる仕事の幅が広がるため、給料や時給のアップが期待できます。

働ける場所が多い
ドラッグストアやスーパー、コンビニ、家電量販店、ホームセンターなどさまざまな店舗で医薬品が販売されているため、登録販売者はいろいろなところで働くことができます。

受験資格がないので、誰でも挑戦できる
年齢や学歴、職歴に関係なく、誰でも挑戦することができます。薬剤師になるための試験を受けるためには、大学の薬学部で6年間の薬剤師養成課程を修了することが条件になります。これに比べ「登録販売者」はかなりハードルが低いことがわかります。

合格率が比較的高い
試験の合格率は40%程度です。厚生労働省これまでの登録販売者試験実施状況等についてより
2022年度
受験者数:55,606人 合格者数:24,707人 合格率:44.4%
2021年度
受験者数:61,070人 合格者数:30,082人 合格率:49.3%
と結構合格率は高めだと思います。
合格基準点は、全体で総得点の70%以上、かつ各試験項目の正答率が35~40%以上の正解が目安です。

自分や周りの人の健康に役立つ
登録販売者が取り扱う医薬品は、一般用医薬品の9割以上もあり。医薬品に関する知識が身に付き、ご自身またはご家族の健康維持に役立ちます。
「登録販売者」試験の説明
「登録販売者」試験は、各都道府県で年に1回、例年であれば8月下旬から12月中旬に実施されます。
試験を受けるためには、事前に願書を取り寄せて提出しなければなりません。
願書の入手方法には、ホームページからのダウンロードや郵送、現地での受け取りなどがあります。
提出期日に間に合うよう願書を用意し、受験料を支払ったうえで提出してください。

登録販売者試験の受験料
登録販売者の受験料は、都道府県ごとに異なります。
12,800~18,200円ほどです。ご自身が受験する都道府県の費用を事前に確認しておいてください。
「登録販売者」試験の制度・内容
登録販売者は医薬品の効果や副作用を理解したうえで、お客様への適切な案内を行います。医薬品の効果や副作用について責任を持って説明できるよう、基本を正しく理解することが重要です。

試験の制度・内容
試験はすべて記号問題で出題され、記述形式のものはありません。
医薬品の長い成分名や漢方の難しい漢字を書けるようになる必要はないということです。
試験範囲は、厚生労働省が作成する「試験問題作成の手引き」の内容から出題されます。
「試験問題作成の手引き」には、登録販売者試験で問われることのすべてが掲載されています。
なので、この「手引き」に載っていないことは試験に出題されません。
「手引き」は科目ごとに1章から5章に分かれており、それぞれの科目で出題される問題数が決まっています。
試験の概要は下表を参考にしてください。
項目 | 内容 |
---|---|
試験形式 筆記試験 | すべて記号問題で、記述形式はなし 会場によってマークシート方式など 記入方法が異なる場合がありますが 問題の形式に変わりはありません |
問題数 | 全120問 |
出題科目 | 出題科目と問題数は以下の通り 1.医薬品に共通する特性と基本的な知識【20問】 2.人体の働きと医薬品 【20問】 3.主な医薬品とその作用【40問】 4.薬事関係法規・制度【20問】 5.医薬品の適正使用・安全対策【20問】 |
出題傾向 | 各科目において応用的な問題は少なく 基本的な問題が多く出題されます また 過去問と同じ問題や似た問題の出題が多いため 過去問の活用が効果的です |
試験時間・合格基準は下表を参考にしてください。
項目 | 内容 |
---|---|
試験時間 | ・合計240分 ・120分ずつ、休憩をはさんで2回のテストを実施 ※試験の開始時間・終了時間は 地域によって異なるようです |
合格基準 | ・全体の得点が70%以上 ・試験科目ごとの得点が各40%以上 (都道府県によっては35%以上) 登録販売者試験の合格基準は上記の2つです 試験科目は5つに分かれていますが すべての科目で70%以上を得点する必要はありません しかし 1科目でも40%(都道府県によっては35%)を 下回ると不合格になるため注意してください |
「登録販売者」試験の申し込み方法
登録販売者試験に申し込む際の手順は、以下の通りです。
- 願書を入手する
- 提出物を揃える
- 受験票を受け取る

願書を入手する
登録販売者試験に申し込むためには、まず願書を入手する必要があります。願書の入手方法には、以下の3つがあります。
1.窓口で直接受け取る
2.郵送を依頼する
3.インターネットでダウンロードする
窓口から願書を入手する場合、各都道府県にある保健所や健康福祉センターなどから受け取りが可能です。
また、郵送を依頼して願書を入手することも可能です。
このほかに、各都道府県のホームページから願書をダウンロードすることも可能です。
ただし、都道府県によってはダウンロードに対応していない場合もあるため、事前の確認が大切です。
どの入手方法も、提出日なども考慮したうえで早めに申請をしてください。

提出物を揃える
願書を入手したら、内容の記入・その他の提出物の準備が必要です。
提出物の例としては、以下のようなものが挙げられます。
1.受験願書
2.写真
3.受験手数料(指定の収入証紙)
4.返信用封筒(必要に応じて)
また、
受験手数料は試験案内で指定された金融機関の窓口で支払いしてください。
ATMでは振り込めない場合もあるためご注意ください。
提出物を郵送すれば、登録販売者試験の申し込みは完了です。

受験票を受け取る
試験の申し込みが完了すると、記載した住所に受験票が届きます。
受験票は試験の際に必要なので、当日まで紛失しないように大切に保管してください。
受験票が試験日の2週間前になっても届かない場合は、受験する都道府県の運営元に問い合わせて確認してください。
「登録販売者」試験の独学での合格は可能?
登録販売者試験の合格率は、全体で40〜50%前後で、合格率が低いわけではなく、出題内容も基礎を問うものであるため、独学でも合格は狙えます。
しかし、登録販売者試験は年に1度の実施でスケジュール管理などが環境づくりが大切になります
また、独学の場合はわからないポイントなど引っかかるとなかなか進めない部分があり焦りはかどらないこともあります。
参考意見 試験勉強をされている方の X(旧Twitter)での意見です。
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記事:FP技能検定用の勉強にオンライン講座「スタディング」を使った感想・メリット・デメリット で紹介させてもらっています
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---|---|---|
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記事:50代・60代・70代のシニア世代の仕事に有益な資格を調べました
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