「新しいスキルを身につけたいけれど、スクール代が高い…」「再就職のために資格が欲しい」そんな悩みを持つ方に、ぜひ知ってほしいのがハローワークの「無料講座(職業訓練)」です。
正式名称を「公的職業訓練(ハロートレーニング)」と呼び、国や自治体が受講料を負担してくれるため、私たちは実質テキスト代のみで専門スキルを習得できます。中には「月10万円」の給付金をもらいながら学べる制度も!
本記事では、2026年最新の情報を踏まえ、無料で受けられる講座の種類や条件、申し込みの流れを徹底解説します。
1. ハローワークの無料講座「2つの仕組み」とは?
ハローワークの無料講座は、あなたの現在の状況(失業保険をもらっているかどうか)によって、大きく2つの制度に分かれます。どちらも受講料は原則無料です。
| 制度名 | 主な対象者 | 特徴 |
|---|---|---|
| 公共職業訓練 | 失業保険を「受給している」方 | 失業保険の延長給付を受けながら、じっくり専門スキルを学べます。 |
| 求職者支援訓練 | 失業保険を「受給できない」方 (主婦、フリーランス、未加入者等) |
月10万円の給付金をもらいながら受講できる可能性があります。 |
2. 無料で受けられる!人気講座・資格コース一覧
ハローワークで募集されている講座は、時代のニーズに合わせて多岐にわたります。代表的なコースを見てみましょう。
IT・クリエイティブ系(常に人気No.1)
- Webデザイン・Web制作:HTML/CSS、JavaScript、WordPress、Photoshop、Illustratorなどのスキル。
- プログラミング:Java、Python、PHPなどを学び、エンジニアを目指すコース。
- IT事務:Excel、Word、PowerPointに加え、データ分析やマクロを学ぶコース。
事務・ビジネス系
- 医療事務・調剤事務:レセプト作成など、病院や薬局での事務に特化した資格。
- 経理事務(簿記):日商簿記2級・3級の取得を目指し、企業の経理部への転職を目指します。
- 総務・人事・宅建:労務管理や、不動産業界で必須の宅建士資格をカバーするコース。
福祉・介護・保育系(就職率が高い)
- 介護職員初任者研修・実務者研修:未経験から介護のプロになるための必須資格。
- 保育士:1年〜2年の長期コースで、国家資格である保育士免許の取得を目指します。
技術・技能系
- 電気工事士:第2種電気工事士の資格取得。現場仕事に強く、求人数が安定しています。
- CAD・製造:機械設計や建築設計に必要なCAD操作を習得します。
3. 驚きの制度!「月10万円」をもらいながら学ぶ条件
失業保険をもらっていない方(主婦、元自営業、フリーランスなど)向けに、「職業訓練受講給付金」という制度があります。これを利用すれば、学びながら生活費を補うことが可能です。
給付金をもらうための主な条件(2026年時点)
- 本人収入:月収が8万円以下であること。
- 世帯収入:世帯全体の月収が30万円以下であること。
- 世帯資産:世帯全体の金融資産(貯金など)が300万円以下であること。
- 出席率:すべての訓練日に出席すること(やむを得ない理由でも8割以上の出席が必要)。
- 土地・建物:現在住んでいる場所以外に土地・建物を所有していないこと。
注意点:一度でも無断欠席をすると、給付金が止まるだけでなく、過去に遡って返金を求められるほど厳しいルールがあります。本気で学びたい人向けの制度です。
4. 申し込みから受講開始までの5ステップ
「無料だから、適当に申し込めばいい」というわけではありません。実は選考試験もあります。しっかりとした準備が必要です。
- ハローワークで職業相談:
まずは最寄りのハローワークへ行き、「職業訓練を受けたい」と伝えます。担当者と、どのコースが再就職に役立つかを相談します。 - 受講申込書の作成:
志望動機などを記入します。ここが選考の大きなポイントになります。 - 訓練校の見学:
必須ではありませんが、実際に行くことでミスマッチを防げます(面接でのアピール材料にもなります)。 - 選考試験(筆記・面接):
多くのコースで試験があります。筆記は中学校卒業程度の国語・数学、面接は「就職の意欲」が問われます。 - 合格発表・受講開始:
合格したらハローワークで最終的な手続きを行い、コースがスタートします!
5. 合格率アップ!面接で聞かれること・志望動機の書き方
無料講座は非常に人気があり、Webデザインや事務系は倍率が2倍〜3倍になることも珍しくありません。選考で重視されるのは「資格を取ること」ではなく「就職すること」です。
| よくある質問 | 評価される答え方のポイント |
|---|---|
| なぜこのコースを選んだのですか? | 「今のスキルでは不採用が続いたため、〇〇を身につけて即戦力として就職したい」と具体的に答える。 |
| 就職への意欲はありますか? | 「訓練修了後、3ヶ月以内に正社員として就職することを目指しています」と期限を区切って宣言する。 |
| 最後まで通い続けられますか? | 「健康管理に努め、無遅刻無欠席で完遂する覚悟です」と断言する。 |
6. メリットだけじゃない?デメリットと注意点
非常に魅力的な無料講座ですが、知っておくべき「落とし穴」もあります。
- 時間の制約:平日の9時〜16時(または17時)まで、学校のように毎日通う必要があります。その間、バイトなどの時間は限られます。
- 試験対策が必要:倍率が高い場合、準備不足だと不合格になり、数ヶ月後の次の募集まで待つことになります。
- 就職の強制力:あくまで「就職」を支援する制度なので、修了後は積極的に求人へ応募し、ハローワークへ報告する義務が生じます。
7. よくある質問 (Q&A)
Q:在職中でも申し込めますか?
A:原則として、訓練開始日までに離職している必要があります。ただし、働きながら受けられる「在職者向け」の短期間・低額の講習も一部存在します。
Q:年齢制限はありますか?
A:基本的にありません。10代から60代以上まで、幅広い年齢層の方が受講しています。ただし、一部の若年層特化コース(35歳未満など)は条件があります。
Q:過去に受けたことがあっても、また受けられますか?
A:前回の受講から一定期間(通常1年〜6年、制度による)空いていれば可能です。ただし、初めての人より選考で厳しく見られる傾向はあります。
まとめ:一歩踏み出すなら「窓口相談」から
ハローワークの無料講座は、「お金をかけずに人生をリセット・再スタートさせたい」方にとって最強のツールです。Webデザイン、簿記、介護、電気工事など、あなたが目指したい未来への扉は無料で開かれています。
まずはインターネットで「(あなたの住んでいる都道府県) 職業訓練 募集一覧」と検索し、どんな講座があるか眺めてみてください。そして、少しでも気になるものがあれば、明日ハローワークの窓口へ足を運んでみましょう。その一歩が、数ヶ月後の新しいあなたを作ります。

